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天然アユ遡上66万匹 太田川今季推定、目標ほぼ達成

2020/9/13 20:13

太田川で採取したアユを調べる市職員(右)たち(5月25日)

 広島市や広島県、漁業関係者たちでつくる太田川の資源再生懇談会は10日、市役所で会合を開き、今季の天然アユの推定遡上(そじょう)数は66万匹で当初目標をほぼ達成したと明らかにした。推定調査の結果を公表するのは初めて。市は産卵場づくりなどの取り組みに一定の効果があったとみている。

 市は5月下旬の3日間、安芸太田町と広島市内の太田川本流約40キロ区間の計16地点の水中で、遡上するアユを目視で数えた。1平方メートル当たりの数や捕まえた天然アユと放流したアユの割合などを調べ、今季の推定遡上数を算出した。

 懇談会は昨年3月、良質なアユがとれる漁場を目指し、天然アユの遡上数の目標を91万匹と設定。このうち本流は71万匹、支流は20万匹と定めていた。

 市や太田川漁協(安佐北区)は2012年から、川底の石を取り除く産卵場づくりや稚魚の放流、禁漁エリア拡大などを進めている。同漁協のアユ漁獲量は1992年度の320万匹をピークに15年度は6万7千匹に落ち込んだものの、18年度は36万2千匹、19年度は21万2千匹と回復傾向にある。

 懇談会は最終的な目標を242万匹とする。今秋から、太田川の祇園水門(西区、安佐南区)の水門を開ける高さを2倍に広げて海へ下るアユを増やし、遡上への影響を検証する予定。同漁協の山中幸男組合長(74)は「太田川の特産物アユの漁獲量を安定させる方法を引き続き考えたい」と話した。(新山創)

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