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福山駅前広場の再整備検討へ 交流の場に活用探る
福山市は、JR福山駅前広場の再整備に向けた検討に着手する。人口減少や駅周辺の変化を踏まえ、交通結節点を中心とした現状の使い方が将来的に適切かどうかを検証し、備後圏域の玄関口にふさわしい交流の場としての活用の可能性を探る。
駅前広場は、天満屋福山店前など広場外にあったバス乗降場の集約や交通混雑の解消を目的に市が2012年に整備。地上部分にはバスやタクシー乗り場があり、地下部分にマイカーの送迎場がある。
市は枝広直幹市長が初当選した16年以降、駅周辺の再生に重点的に取り組んできた。駅前の伏見町などで空き店舗を飲食店やゲストハウスとして活用する動きが広がり、複合ビルやマンションの建設計画も進む。
こうした変化の中、3月に市がまとめた「駅周辺デザイン計画」では、駅前広場は人が集える場が少ないとし、交流の場としての活用も検証するとしていた。
市は今後、バスやタクシーの利用状況を基に、交通事業者や利用者の声も聞き、広場の機能や配置を検討する方針。
駅周辺の開発を巡っては、市とJR西日本が駅南北の土地を交換する計画もある。交換すれば駅前広場全体が市有地となり、活用の自由度も増す。
枝広市長は8日の市議会本会議で、駅前再生の要となる駅前広場の再整備に向け、求められる機能の議論を始めると説明。「多様な人々が集い、交流する空間づくりと備後圏域の重要な交通結節点の機能を目指す」と述べた。(門戸隆彦)
<クリック>JR福山駅の駅前広場 福山市が交通結節点の機能強化を目的に約30億円をかけて整備した。2012年3月に完成した地上部分(約1万4千平方メートル)にはバスとタクシーの乗降場や待機スペースがある。11年7月から使う地下送迎場(約3300平方メートル)にはマイカーの乗降場(7台)と駐車場(13台)がある。
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