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側壁の高さ基準は乗用車想定 東広島呉道路転落事故、二輪車対策求める声

2020/9/15 22:26

バイクの運転手が落下した東広島呉道路の高架。8月には下り線(右側)でも落下事故があった=15日午前8時15分、東広島市西条町馬木(撮影・高橋洋史)

 東広島市の東広島呉道路の同じ高架上で、バイク運転手の落下事故が約1カ月の間に2件続いた。現場の側壁は国の高さ基準に適合するが、基準は乗用車の安全を想定している。現場を知るライダーや専門家からは対策を求める意見が聞かれた。

 広島国道事務所によると、事故現場の側壁は上下線ともコンクリート製で高さ約90センチ。国土交通省は2004年に示した「防護柵の設置基準」で側壁の高さを「原則60センチ〜1メートル」としており、範囲内だった。

 同事務所などによると、基準は乗用車の衝突実験などを踏まえて設計。バイク運転手の落下防止で1メートルより高くすると、車に乗る人の頭部が壁にぶつかる高さになり、別の死亡リスクが高まるという。

 現場付近には側壁の上に鉄製フェンス(高さ約110センチ)を追加している箇所もあるが、2件の現場にはなかった。高架下に道路や民家がある場合に設置する。ただし、このフェンスはごみや積み荷の落下防止目的で、人の転落を防ぐ強度はないという。

 防護柵の設置基準に詳しい岩手県立大の元田良孝名誉教授(交通工学)は「道路管理者として何を守るかの議論になる。壁を高くして柔らかい素材にするなど、抜本対策にはコストの問題も出てくる。非常駐車帯への反射材設置やリスクの啓発など何か手を打つ必要はある」と指摘する。

 現場を知る東広島市のバイク店の男性整備士(52)は「モデルによるが、400ccのバイクだとシート高は約80センチ。前傾姿勢を取らない限り、頭の位置は壁を越える。もっと高い柵やネットが必要だ」と訴える。(長久豪佑、高橋寧々)

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