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修学旅行先、広島は減り山陰増 コロナで延期の島根県内小学校

2020/9/16

 島根県内の小学校が、新型コロナウイルス感染症の影響で延期した修学旅行の行き先を、広島方面から山陰方面に変えている。県教委によると、広島は162校から119校に減少し、山陰はゼロから27校に増えた。浜田市内では14校のうち既に9校が広島から山陰へ変更。市教委は「原爆ドームなどを訪れてじかに平和を学ぶ機会は失われるが、感染リスクが高いので仕方がない」と話す。

 県教委が9月1日現在で全201校を対象に本年度の計画の変更をまとめた。このほかの行き先は、九州8校、近畿1校、検討中12校、実施なし23校で、中止も11校に上った。

 浜田市教委によると、本年度は14校の6年生計約400人が予定。いずれも4〜6月に広島県内への修学旅行を計画していたが、新型コロナの感染拡大を受けて9〜12月に延期した。

 三階小は4月30日から1泊2日で広島市中区の平和記念公園や福山市の遊園地「みろくの里」を巡る予定だったが、10月に延期し、行き先を松江市の松江城や境港市の「水木しげる記念館」などに変えた。

 松本潔校長は「広島市内は山陰に比べて感染経路不明者が多く、リスクが高いので避けた方がいいだろうと判断した」と説明。修学旅行の狙いも「平和学習」から「ふるさと教育」に変え、平和学習については今後、被爆体験をオンラインで聞くなど別の方法を検討するという。

 こうした事態に、受け入れ側の広島市は7月29日、全国の都道府県教委に市内での修学旅行の実施を文書で要請。修学旅行を通して広島市で平和学習をすることを条件とした1人千〜2千円の助成制度や、原爆資料館の感染防止対策なども案内している。

 浜田市教委学校教育課の市原隆志課長は「市教委としては広島県内への修学旅行の自粛は求めていない」とした上で、「広島は平和学習に加え、浜田との経済的なつながりも強い地域でもあり魅力的な行き先だが、保護者の声も聞いた上で各学校が判断した」と話した。(梨本晶夫) 

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