トピックス

夫婦別姓禁止、二審も「合憲」 広島高裁、原告の控訴棄却

2020/9/16

広島高裁

 夫婦別姓を選べない民法の規定は憲法が保障する法の下の平等に反するなどとして、広島市南区の医師恩地いづみさん(64)が国に50万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で広島高裁の横溝邦彦裁判長は16日、「合憲」との判断を示して原告の請求を退けた一審広島地裁判決を支持し、恩地さんの控訴を棄却した。

 昨年11月の地裁判決は「社会で旧姓使用への理解が広がっており、婚姻で姓を改める場合の不利益が拡大しているとまでは認められない」などとして恩地さんの訴えを棄却した。恩地さんは控訴審で「同姓の強制によってそれまでの姓を失わざるを得ない圧倒的な不平等を理解してほしい」とあらためて主張。国側は地裁判決を支持し、控訴棄却を求めていた。

 恩地さんは1983年に結婚し、旧姓を通称で使っていたが、二つの姓を使い分ける日々にストレスを感じて90年、形だけ離婚届を出す「ペーパー離婚」をして事実婚を続ける。ただ、事実婚だと一方が亡くなった場合、配偶者として財産を相続できないといった制約があるなどとして2018年に提訴した。

 恩地さんと同時期に男女9人が東京地裁、同地裁立川支部に提訴したが、いずれも合憲との判断で請求が棄却され、東京高裁で控訴審が続いている。


【関連記事】

一審も夫婦別姓禁止に「合憲」判決

夫婦別姓 選べる社会に 広島などで訴訟相次ぐ 現制度 不具合浮かぶ

通称使用の拡大は解決策か 自由・尊厳の観点で議論を

【地方の現場から 安倍政権7年を問う】<女性の活躍促進>選択的夫婦別姓遠く

【メモ】夫婦別姓とは


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

トピックスの最新記事
一覧