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【ウエーブ】Jリーグ専務理事・木村正明さん(52)=東京都文京区

2020/9/18
「お客さんがスタジアムに何を求めているのか、それを探り、心をくすぐりたい」。各クラブのタオルマフラー展示を前に語る木村さん(撮影・浜岡学)

「お客さんがスタジアムに何を求めているのか、それを探り、心をくすぐりたい」。各クラブのタオルマフラー展示を前に語る木村さん(撮影・浜岡学)

 ▽サッカー界、逆境ばねに

 28年目のJリーグが危機に立つ。新型コロナウイルスの感染拡大によるスタジアムの入場制限で、収入の激減に各クラブがあえぐ。「僕らが潤っていないと、人々に幸せを送れない」と笑顔で逆境に向き合う。

 J2ファジアーノ岡山の代表取締役だった2018年。村井満チェアマンに経営手腕を買われ、右腕としてヘッドハンティングされた。事業面の最高責任者として実務を取り仕切る。

 Jリーグは動画配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」との総額約2100億円の契約を機に、イニエスタ選手ら海外の大物が加入。昨季、J1の平均入場者数が初めて2万人を突破した。さらなる成長を描いた今季、新型コロナで全てが一変。「積み上げてきたものがなくなる恐怖」を感じる。

 苦境への「耐性」は10代終わりに身に付いた。高校卒業後、生まれ育った岡山市から上京。東京大を目指し浪人生活をしていた冬、父が他界した。仕送りが途絶え、アルバイトに追われた。2浪の末に入学。「これ以上怖いことはない」と思えた。
(ここまで 440文字/記事全文 1220文字)

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