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山口・田布施町議会、定数1減へ 町民「行政監視放棄」と厳しい視線

2020/9/18
議員定数を1減する方針の田布施町議会

議員定数を1減する方針の田布施町議会

 山口県田布施町議会は18日の定例会で定数を1減し12とする条例改正案を可決する見通しだ。行財政改革の姿勢を示す狙いだが、町議会は固定資産税の徴収ミスを内部告発した職員への町の「パワハラ問題」の独自調査を打ち切ったばかり。行政監視の役割を放棄したかのような成り行きに町民の視線は厳しく、議員の頭数より質の向上を問う意見が聞かれる。

 定数削減は来年2月7日投開票の町議選に向け議論が進められてきた。現状維持を求める議員も複数いたが、人口減少やなり手不足を理由に削減すべきだとの意見が大勢。1人減らせば年間350万円の議員報酬の削減となり町財政の負担軽減になるとの声もあった。結局、1減の条例改正案を提出することでまとまった。瀬石公夫議長は「人口減と財政難の中、現状維持では町民の理解は得られない」との考えを示す。

 こうした議会の議論に対し主婦(68)は「町の名をおとしめた異動問題をうやむやにする議員なら半分もいらない」と批判。無職男性(73)も「町となれ合いの議会は大幅な削減が必要だ」と声を上げ「畳部屋は楽園」などと放言が相次ぐ議会に「全国に恥をさらしている」と顔をしかめる。

 一方、会社員男性(58)は「ちゃんとした働きをする議員なら相応の議員報酬を受け取るべきだが、とてもそうは見えない」と疑問視する。また、高齢男性が多数を占める現在の議会の構成について、別の会社員男性(27)は「もっと女性や若者などの意見を反映させるようにしないと」と求める。町議会では最も若い議員が55歳で女性は一人もいない。(堀晋也)

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