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【激震 元法相夫妻公判】平本県議「危ない金」 案里被告から妻に30万円と証言、口裏合わせの電話も

2020/9/18 23:12
河井案里被告(左)と平本徹広島県議

河井案里被告(左)と平本徹広島県議

 昨年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた河井案里被告(46)=参院広島=の第11回公判が18日、東京地裁であった。自民党の平本徹広島県議(54)=安芸郡=が検察側の証人として出廷し、妻が案里被告から現金30万円を受け取ったと証言した。「参院選で応援してほしいとの趣旨で、危ない金と思った」と述べ、案里被告から口裏合わせの電話があったとした。

 平本県議によると、自身の県議選中の昨年4月5日夜、選挙区の海田町で開いた演説会に案里被告と自民党の桧山俊宏県議(75)=広島市安芸区=が応援弁士として参加。終了後に平本県議の妻が案里被告を見送る際、路上で30万円が入った白い封筒を差し出された。妻は一度は断ったが、「人目があるから早く納めて」と言われ、受け取った。平本県議は帰宅後、妻から封筒を見せられたという。

 平本県議は証人尋問で「危ない金、もらってはいけない金と思った」と述べ、以前に案里被告から金をもらったことはないとした。昨年8月に訪れた案里被告の参院議員会館の事務所で返金を考えていたが機会がなかったという。検察当局の聴取を受けた今年4月に同事務所へ現金書留で返金したとした。

 案里被告の陣営の公選法違反疑惑が報じられた後の昨年12月には案里被告から「あれ、なかったことでいいよね」と電話があったとし、「口裏合わせのように感じた」とも強調。その会話の状況を説明していた途中に、案里被告が被告人席で「うふふ」と笑った。裁判長に注意され、「すみません」と頭を下げた。

 妻の証人尋問もあり、現金を渡された状況について「断り切れずに仕方なく受け取った。不安と気が重い気持ちだった」と述べた。領収書は求められなかったという。証言中、すすり泣く声が何度も響いた。

 地裁は、弁護人を解任した夫の克行被告(57)=衆院広島3区=の23、24日の公判を取り消した。両日とも案里被告の公判はあり、克行被告が単独で現金を渡したとされる廿日市市議らの証人尋問が予定されている。

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