地域ニュース
熊野筆まつり、オンラインで コロナによる中止受け、22―27日ライブ配信や販売
2020/9/19 8:03
広島県熊野町の筆の製造や販売業者たちでつくる熊野筆事業協同組合などは22〜27日、「熊野バーチャル筆まつり」をオンラインで開く。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえて中止された筆まつりの代替企画。筆供養のライブ配信や筆のインターネット販売など多彩な内容で熊野筆の魅力を発信する。
筆まつりは、日本一の筆の産地・熊野町を象徴するイベントで、町商工会などでつくる実行委員会が毎年、秋分の日に開いてきた。役目を終えた筆を焼く筆供養や、町内の筆メーカーが毛筆や化粧筆を販売する筆の市などがあり、県内外から例年約5万人が訪れる。
今年は、コロナ禍の中で筆まつりの通常開催が困難となる中、筆に関わるイベントを続けようと同組合などが実行委を結成して案を練り、開催にこぎ着けた。催事の中止などで激減している筆の販売機会をつくる狙いもある。
初日の22日は午前9時半から、神社で関係者限定で実施する筆供養をライブ配信する。同日午後2時からは、熊野筆の伝統工芸士が筆作りをする様子を中継する。筆の市は、インターネット上で開き、25社が約250種類の5千本以上を最大4割引きで出品する。熊野中と熊野東中による書道パフォーマンスのライブ配信なども予定している。
同組合の吉川美樹事務局長(46)は「熊野筆に興味を持ち、使ってみようと身近に感じてもらえたらうれしい」と話している。バーチャル筆まつりのURLはhttps://kumanofude―v―fudematsuri.com/(石井雄一)
【関連記事】
広島県熊野町の筆の製造や販売業者たちでつくる熊野筆事業協同組合などは22〜27日、「熊野バーチャル筆まつり」をオンラインで開く。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえて中止された筆まつりの代替企画。筆...
安全保障関連法の成立から5年となった19日、安保法の廃止を訴える街頭活動が広島市中区であった。
原爆で家族を失った広島市西区の川本省三さん(86)が、戦時中に学童疎開していた善徳寺(三次市廻神町)を訪ね、当時通った神杉国民学校(現神杉小)で机を並べた同級生の藤川寿雄さん(87)=同市三良坂町長...
尾道市ゆかりの作家林芙美子(1903〜51年)の功績をたたえる、同市土堂の「おのみち林芙美子記念館」が20日、リニューアルオープンする。新たに加わった直筆原稿や遺品など約130点を展示。隣接する芙美...
東広島市八本松町原の新仏照琴(しんぶつ・しょうきん)さん(91)は、3歳から始めた書道を今も続けている。「書が私の人生」と話し、集大成として来年開催する予定の個展に向け、創作に打ち込む。