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【未来への軌道 錦川鉄道30周年】<2>細る経営基盤 「固定客」20万人減る(2017年7月29日掲載)

2020/9/19 16:22
通学で錦川清流線を利用する藤谷さん(右)たち

通学で錦川清流線を利用する藤谷さん(右)たち

 「列車には同じ中学の友達や知り合いも乗ってくる。車内で話をするのが楽しい」
 錦川清流線が蛇行する岩国市美川町の根笠駅。通学で同駅を利用する岩国西中1年藤谷紗菜さん(13)=同町=は、友達と一緒に早朝の列車に乗り込んだ。乗り心地もよく「不便は感じない」と話す。

▽30年連続の赤字

 ただ、運行する錦川鉄道は、2016年度決算で経常損失が7900万円を超え、開業以来30年連続の赤字となった。鉄道事業だけでみると、その赤字額は8400万円を超える。16年度の総収入に占める鉄道事業収入は27・4%にとどまり、「鉄道が経営基盤」とは言い難い状況だ。

 開業翌年の1988年度に58万4千人を超えていた乗客数は、16年度には17万3千人にまで減少。「固定客」とも言える通勤通学の定期券利用者は、沿線人口の減少に伴い88年度の30万8千人から16年度は10万4千人にまで減った。「今後も沿線で通勤通学客が増える要素は見当たらない」。同社の磯山英明社長(65)は言い切る。
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