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【未来への軌道 錦川鉄道30周年】<3>事業の多角化 新たな収入源へ知恵(2020年7月31日掲載)
子どもたちが夏休みに入って最初の週末となった今月22日。錦川鉄道のトロッコ遊覧車「とことこトレイン」は家族連れなどで満員となった。初めて乗ったという横浜市の小学5年富松日南子さん(11)は「トンネルの中の絵がきれい。また来てみたい」と喜んでいた。
▽乗客40万人突破
とことこトレインは旧国鉄岩日線の延伸工事の未完成部分を利用し、2002年7月に運行を始めた。錦町駅から雙津(そうづ)峡温泉駅までの約6キロを、片道40分ほどでつなぐ。沿線の桜並木や宇佐川の眺めに加え、トンネルの壁面や天井に錦帯橋や星座などが色とりどりの蛍光石で輝く「きらら夢トンネル」が人気だ。
05年10月に乗客10万人を達成し、ことし4月には同40万人を突破。16年度決算では130万円の黒字を確保した。今では錦川鉄道のみならず、錦町を代表する観光名所といえる存在だ。
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