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実りの秋、深まる リンゴやナシの収穫が盛ん

2020/9/19 20:58
赤く色づき始めたシナノドルチェの実。田辺さんが丁寧に葉を摘む

赤く色づき始めたシナノドルチェの実。田辺さんが丁寧に葉を摘む

 庄原、三次両市の果樹園でリンゴやナシの収穫が盛んになっている。庄原市高野町ではリンゴが色づきを増し、実りの秋が深まりつつある。後継者不足で今シーズンから地元のNPO法人の会員が引き継いだ三次市作木町香淀の高丸農園では、天候不良やクマの獣害に見舞われたものの、ナシの出荷が最盛期を迎えている

 ▽高野のリンゴ 食べ頃、品種リレー続く

 高野町の農園では、つがる、秋映(あきばえ)、ふじなどさまざまな品種のリンゴが時期をずらして食べ頃を迎えていき、11月下旬まで収穫が続く。

 約2ヘクタールの観光農園を営む田辺真治さん(60)は、約15品種を栽培。今月中旬に代表的品種、つがるが食べ頃を迎えて収穫を始めた。下旬には、爽やかな酸味が特長のシナノドルチェの最盛期を控えており、赤い色づきをよくする「葉摘み」の作業にも追われている。

 田辺さんによると、猛暑だった8月に昼夜の寒暖差が小さく、実の色づきが進まなかったため、収穫は例年より1週間程度遅め。ただ「糖度も味もよい仕上がり。台風10号による落果もほとんどなかった」と胸をなで下ろす。

 同町では現在、果樹園芸組合所属の19戸がリンゴを栽培。直売や贈答用が中心で、地元の道の駅などに順次並ぶ。観光農園ではリンゴ狩りも楽しめる。

 ▽作木のナシ 継承1年目、決意の出荷

 標高約400メートルの山頂付近にある高丸農園では、約3ヘクタールの畑でナシ7品種を栽培する。収穫は9月中旬から主力の豊水が本格化。農園内の選果場では、糖度12度前後の豊水を、スタッフが大きさや形を見極めて丁寧に箱詰めしていた。

 農園は、地元の農事組合法人が山を切り開いて40年以上ナシ栽培を続けたが、今シーズンからは作木町のNPO法人「元気むらさくぎ」の会員たちが引き継いだ。1年目の収量は、春の低温や梅雨の長雨に加えてクマの食害に遭ったこともあり、昨年の3割ほどにとどまる見通しだ。

 農園には、今年も広島県内外のファンから注文や問い合わせが相次ぐ。農園長の河野隆幸さん(51)は「十分な量を用意できず心苦しいが、高丸の味と信頼をつなぐためにも、今年の経験を来シーズンの対策に生かしたい」と前を見据える。(小島正和、高橋穂)

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  • 収穫が最盛期を迎えた主力の豊水を選別する、高丸農園のスタッフ

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