地域ニュース
芙美子の暮らし、遺品から感じて 尾道の記念館改装、20日再開
尾道市ゆかりの作家林芙美子(1903〜51年)の功績をたたえる、同市土堂の「おのみち林芙美子記念館」が20日、リニューアルオープンする。新たに加わった直筆原稿や遺品など約130点を展示。隣接する芙美子の旧居に書斎を再現し、たたずまいからも足跡をたどることができる。
九州地方を転々とした幼少期をつづった6枚の直筆原稿「九洲の思ひ出」は、貧しくとも本に親しんだ日々などを回想。日中戦争に「ペン部隊」として従軍する中、編集者へ送った長文書簡は、編集者の母の死を悼むなど気遣いを欠かさない様子がうかがえる。
「泣蟲(なきむし)小僧」「ヴィナスの牧歌」などの直筆原稿も初版本とともに展示。井伏鱒二や川端康成と交わした書簡もある。尾道には16年から尾道高等女学校(現尾道東高)を卒業する22年までいた芙美子。うち約2年間を過ごした木造の旧居2階には、晩年まで愛用した三面鏡や文机を飾る。
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