久々の大にぎわい 中国地方の観光地、渋滞も【動画】
連休3日目の21日、中国地方の観光地は好天に恵まれて大勢の人でにぎわった。新型コロナウイルスの影響で打撃を受けていたものの、政府の観光支援事業「Go To トラベル」を利用して遠方から訪れる人も目立ち、今年一番の来場となった施設もあった。
広島市中区の原爆資料館には午前8時半の開館前から数百人の列ができた。正午には一日の上限となる2700人分の枠が埋まり、整理券の配布が終了。諦めて引き返す人もいた。GoToを使って家族4人で訪れた福岡市の会社員石崎賢一さん(49)は「お得に旅行できたが、こんなに人が多いとは」と驚いていた。
呉市の大和ミュージアムも開館前に約50人が並んだ。世界遺産の島・宮島(廿日市市)に向かうフェリーは家族連れの姿が目立ち、島内のロープウエーもにぎわった。広島市中区の本通り商店街も、マスク姿の人であふれた。
新型コロナで一時休業に追い込まれた施設は集客の回復を喜ぶ。尾道市の千光寺山ロープウェイの乗客は2755人。5月の休業明け以降で最も多かった。運行するおのみちバスの村上昌広係長(46)は「駐車場は県外ナンバーが増えている。天候が良かったことが大きい」とみる。
広島市安佐動物公園(安佐北区)は7001人が訪れ、今年一番のにぎわいに。「例年より多い。コロナ対策で屋外が好まれたのかも」。敬老の日で65歳以上が入園無料だった国営備北丘陵公園(庄原市)は、7カ所ある駐車場に今年初めて満車が出た。
高速道路も混雑した。山陽自動車道上り線の志和トンネル(東広島市、安佐北区)付近では最長6・5キロの渋滞が発生。瀬戸内しまなみ海道でも、広島に向かう上り線で約15キロの渋滞が起きた。
岩国市の錦帯橋を訪れた北九州市の半田康行さん(71)は「人が多くびっくりしたが、観光地はにぎわっている方が楽しい。少しずつ日常に戻ってきているのでは」と話していた。
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