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安芸高田市のキャンプ場、民間で再生進む ブーム追い風に

2020/9/23
キャンプ場内で施設の改修状況などを説明する須安さん

キャンプ場内で施設の改修状況などを説明する須安さん

 安芸高田市美土里町横田のほととぎす遊園内にある市有のキャンプ場の運営が民間企業に移管され、リニューアルが進んでいる。利用者の減少を受け、閉鎖も含めて対応を検討していた市が施設を貸し出した。施設再生を通して、地域の観光資源の復活とにぎわいづくりへの貢献を目指している。

 庄原市の第三セクター「緑の村」の元職員で、同市の大鬼谷オートキャンプ場や「道の駅たかの」の運営に携わった須安道秀さん(50)が運営会社を設立。5月下旬に「Outdoor Fun キャンプフィールド」として一部施設を使って営業を始めた。

 現在、約3ヘクタールの敷地内に計6棟あるコテージとキャビンの改装をはじめ、55のオートキャンプ用の区画新設やトイレ、炊事場などの改修を進めている。無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」も整備した。工事を続けながら段階的に受け入れ人数を増やしており、週末を中心に1日10組程度が利用するという。

 キャンプ場は、合併前の旧美土里町が1981年に開設。90年代には年間約6千人が訪れたが、老朽化が進み、近年は半減した。2017年に市がまとめた公共施設の削減計画では、廃止や譲渡を検討する施設の一つに挙がった。

 これを知った須安さんが、緑の村での経験を生かした施設再生を安芸高田市に打診。市は今年3月で指定管理者への委託をやめ、運営会社と施設の賃借契約を結んだ。3年後をめどに施設を運営会社に引き渡す方針でいる。

 キャンプブームや新型コロナウイルスによるアウトドアへの注目の高まりを追い風に、年間1万人の利用を目指す。「施設の民間活用で地域がにぎわう成功事例にしたい」と須安さん。市商工観光課は「市内の観光施設への波及効果にもつながれば」と期待する。

 利用は予約制で、宿泊料金は、キャンプ1区画1800〜4200円。コテージ・キャビンは1棟1万1千〜1万6500円。別途施設利用料が必要。同キャンプフィールド、電話0826(59)2422。(和泉恵太)

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