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3年連続で屋内水槽産卵 島根・邑南のオオサンショウウオ

2020/9/22 21:05
人工巣穴で卵を守る雄のマッチ(瑞穂ハンザケ自然館提供)

人工巣穴で卵を守る雄のマッチ(瑞穂ハンザケ自然館提供)

 島根県邑南町の瑞穂ハンザケ自然館で22日、国の特別天然記念物オオサンショウウオ(地方名ハンザケ)が産卵した。太陽光や気温の影響を受けない屋内水槽での産卵の成功は国内で同館だけで、3年連続となる。

 産卵したのは、広島市安佐動物公園(安佐北区)生まれの30歳のサチコ。同日未明、雄のマッチが待つ水槽内の人工巣穴に入り、数珠状に連なった直径1センチほどの卵約500個を産んでいるのを、同館の伊東明洋学芸員(55)が確認した。

 サチコは今月中旬から何度も人工巣穴に出入りし、産卵の兆しが見られていた。「例年より遅れていたのでほっとした」と伊東学芸員。順調にいけば約1カ月後にふ化するという。

 同館はオオサンショウウオの飼育展示や人工繁殖に取り組み、2018年に国内で初めて完全屋内環境での産卵に成功。現在は成体5匹を含む43匹を飼育している。水槽の天井に取り付けた発光ダイオード(LED)照明を太陽光に近い光に調整するなどして、ふ化率の向上を目指している。

 伊東学芸員は「今後気候変動の影響が考えられる中で、人工繁殖は種の保存につながる。他の施設でも応用できるよう技術を確立させたい」と話している。(鈴木大介)

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