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美星、ワーケーションに照準 井原市、施設改良・星空で誘客へ
井原市は、市の宿泊施設「星の郷(さと)アクティブヴィラ」(美星町)を、旅先で休暇を楽しみながらテレワークをする「ワーケーション」での滞在に適した施設に改良する。無線LANサービスの拡充や動画会議用スクリーンの設置などハード面に加え、自慢の星空を満喫してもらう散策プログラムの開発などソフト面にも力を入れる。コロナ禍で落ち込んだ宿泊者数の回復を狙う。
市は、新型コロナウイルスの感染リスクを下げる働き方として注目されるワーケーションを活用する企業の従業員の家族連れなどによる利用を想定している。パソコンでの仕事がはかどるよう、無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」を利用できる範囲を全館に拡大。これまで30分ごとに接続し直さなければならなかったが、常時つながるようにする。動画を映し出すスクリーンも1台購入し、会議室に据える。
また、宿泊者が周辺の町内を散策できるよう、電動アシスト付き自転車を5台程度購入する。1週間以上の滞在を見込み、星空観察を兼ねた散策用のプログラムも開発する。旅行会社と連携し、関西を中心とした企業の担当者向けに来年2月以降、モニターツアーも実施する。
総事業費は600万円で、来年秋までに実施する。市は開会中の市議会定例会に事業費を盛り込んだ2020年度一般会計補正予算案を提案した。
アクティブヴィラは旧美星町だった1992年に開業し、指定管理者の美星町観光協会が運営を担っている。19年の宿泊と飲食の利用者は計1418人。18年に改修や増築を経て、利用者を増やしたが、コロナ禍以降はキャンセルも相次ぎ、厳しい運営状況という。
市定住観光課は「大都市から離れて、星空に癒やされながら働くのはワーケーションの目的にかなっている。新たな需要を掘り起こし、宿泊者増へつなげたい」としている。(高木潤)
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