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修学旅行、まず感染回避 広島県内小中、コロナ禍で行き先変更や日帰り

2020/9/22

 秋の修学旅行シーズンを迎え、広島県内の小学6年生や中学生が旅先に向かっている。新型コロナウイルス禍に見舞われた今年は、行き先を東京や関西から中四国地方へ変えた学校が目立つほか、県内での日帰りを選ぶ動きもある。各校は子どもたちの思い出づくりへ、行き先の感染状況や感染予防に気を配りながら進めている。

 牛田小(広島市東区)の6年生約200人は今月1日から1泊2日の日程で、岡山市北区の国特別名勝・後楽園や香川県丸亀市の遊園地を訪問した。例年は6月に大阪府と奈良県を巡っているが、変更した。

 旅先では1日2回の検温や手洗いを徹底。「密」を防ぐため、バスを学級数と比べて1台多く用意して児童を分散乗車させたり、ホテル1室当たりの宿泊人数を減らしたりした。森岡洋江教頭は「子どもたちにとって良い思い出になったと思う」と振り返る。

 広島市教委によると、市立小では例年、行き先として兵庫県や福岡県が多いが、今年は山口県や香川県が大半という。他市町も同様の傾向で「児童が発熱した時などに保護者に迎えに来てもらいやすい」(廿日市市教委)、「公共交通機関を使わず、借り上げバスで行ける」(神石高原町教委)などを理由に挙げる。

 感染リスクを警戒し、尾道市教委は今秋の市立小全24校の修学旅行を「県内日帰り」にすると決めた。宿泊時の密を避けるのが難しいと判断したという。市立中は全校、時期を2年次から3年次に延ばす。

 一方、感染状況が刻々と変わる中で「年明けに東京へ行く予定の中学校が、変更するかどうかを検討中」(竹原市教委)など、判断に迷っている学校は少なくない。23市町教委によると、現時点では修学旅行を中止した公立小中学校はないという。

 宿泊施設などの変更で発生したキャンセル料について、自治体が負担する動きも出ている。県内の全23市町のうち、既に広島、竹原、東広島、廿日市市と北広島町の5市町が決めており、検討中の市町もある。(赤江裕紀、久保友美恵) 

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