地域ニュース
松江城で防空壕確認 石垣下に入り口 県職員の避難用か(2019年6月13日掲載)
2020/9/24 15:36
松江城(松江市殿町)の南側の石垣下に横穴式防空壕(ごう)跡があるのを、松江市が確認した。石垣の保存修理工事の過程で入り口の一つを発見。全国で空襲が激化していた太平洋戦争末期に、県が職員の避難用に造ったとみられる。
防空壕跡は素掘りで、県有形文化財「興雲閣」南の月見櫓(やぐら)跡の真下から南東へ延びている。東西に約15メートル離れた入り口が二つあり、それぞれ高さ2メートル、幅2・7メートル、長さ7・5〜8・9メートルの空洞が延び、奥で長さ28メートル、高さ2メートル、幅3〜4・5メートルの広い空洞につながっている。
防空壕に関しては、市が保管する1945年3月2日付の県経済第二部長から松江市長に宛てた文書に記されている。県職員が避難するための防空壕を城内に建設することになり、管理者である市に対して、残土処分のため堀の一部を埋め立てることを承諾した上で文部大臣へ報告するよう依頼している。
石垣保存工事の過程で、陥没場所があり、原因が文書に記された防空壕跡である可能性があったため、市が今年2月、地中レーダー探査を実施。地盤の軟弱部分を発掘調査し、土に埋もれた西側の入り口を発見した。内部を調べた結果、広い空洞があり、もともと穴が開いていた東側入り口とつながっていた。
市は、内部の詳細な測量や調査を実施した上で、空洞を埋める。市埋蔵文化財調査室は「現状で大規模な崩落の危険性はないが、将来的な保証はなく、防空壕をこのままにしておくことはできない。記録保存した上で埋め、石垣を保存修理したい」としている。(山本秀人)
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