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築城期建造か、石垣出土 月見櫓修理の松江城、「野面積み」当時映す遺構(2019年2月19日掲載)

2020/9/24 15:42
松江城の築城期に築かれたとみられる野面積みの石垣

松江城の築城期に築かれたとみられる野面積みの石垣

 松江市が昨年11月から解体修理している松江城(殿町)の月見櫓(やぐら)下石垣の裏側から、同城の築城期(1607〜11年ごろ)に築かれたとみられる石垣が見つかった。加工していない自然石を使った「野面積み」で、当時の石垣の様子を知ることができる貴重な遺構という。

 市埋蔵文化財調査室によると、新たに見つかった石垣は高さ約2・6メートル、幅約3メートルで、城内にある洋風建築「興雲閣」の南側にある。宍道湖南で採れる安山岩「忌部石」を使っているとみられる。1月23日、月見櫓下石垣を3・5メートル解体した場所で発見した。

 石垣に関する最も古い絵図「松江城縄張図」(1700年代初め)には、現在と同じ形状の石垣が記されており、それ以前のものと考えられる。月見櫓を建てるために埋め、その上に新しく石垣を造り直した可能性があるという。

 松江城では、これまでも本丸北側の腰曲輪(ぐるわ)や西側の後曲輪などで野面積みの石垣が見つかっているが、築城以来の度重なる改修のため、年代が特定できなかったという。

 18日にあった報道陣向けの説明会で、同室の徳永隆主任(44)は「断定はできないが、築城期の石垣であるのはほぼ間違いない」と話した。3Dデータでの測量後、埋め戻して保存するという。(口元惇矢)



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