地域ニュース
松江城天守、構造見やすく 展示物減らし内部リニューアル(2018年7月29日掲載)
2020/9/24 15:49
国宝松江城天守(松江市殿町)内部の展示がリニューアルされた。展示物の陳列が中心だった従来の手法を一新し、特徴的な天守の構造そのものを鑑賞できるようになった。約30年後に予定する大規模改修の費用を賄うため、市は8月1日から登閣料を一部値上げする。
1611年完成の天守は、地下1階地上5階建て。1階の面積は447平方メートルと、江戸時代以前築城の天守が現存する12城では姫路城(兵庫県姫路市)に次ぐ広さを誇る。
市は2〜3月、城内にあった163件(総重量約20トン)の展示物を搬出。鉄砲や弓矢で攻撃するための窓「狭間(さま)」や、石を落として敵の侵入を防ぐ「石落とし」など、これまで展示物で隠れていた構造を間近で鑑賞できるようにした。
6〜7月中旬に再搬入を終えた展示物は、松江藩主松平直政から家臣に宛てた手紙や、登城の時刻などを知らせた太鼓、内堀に架かる北惣門橋の模型といった、松江城に関係の深い20件(同約4トン)に厳選。展示物を減らすことで耐震性の向上にもつながるという。
また、城の構造や歴史などを日本語や英語、中国語、韓国語の4カ国語で解説するパネルを新たに設置。すべての階で同一だった館内放送も、各階ごとに構造の特徴を説明する内容に変更した。友人と4人で訪れた米子市夜見町の主婦倉田智恵子さん(64)は「以前は展示物に目が行っていたが、城そのものも見られて楽しかった」と話した。
8月からの登閣料は、高校生以上が670円(110円の値上げ)、30人以上の団体は530円(90円の値上げ)。小中学生は280円(団体220円)に据え置く。(口元惇矢)
石見の海 打歌の山の 木の間より 我が振る袖を 妹見つらむか 益田市西部の大道山は、万葉集の柿本人麻呂の歌に登場する「打歌の山」と言い伝えられ、別名「打歌山」と呼ばれている。「市中心部や海側から見て...
中腹で2基の巨大なパラボラアンテナが異彩を放つ。浜田市の三階山。向けられた先は空ではなく水平線だ。「韓国との国際通信に使われていました」。所有する市の担当者が説明してくれた。
▽「割石」に臨めば あなたも炭治郎 人気漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」で主人公が真っ二つに斬った岩とそっくりな「割石」が天馬山の山中にある。地元の住民団体などが昨年10月に会員制交流サイト(S...
▽山頂の「展望台」 地域シンボルの思い込め 雲城山の山頂に、鉄パイプで組まれた高さ約3メートルの展望台が鎮座する。上がると大佐山や雲月山など中国山地の山並みや、一部は林で遮られるが浜田市金城町の中心...
歌手、宇多田ヒカルさんが烏ケ山を登るサントリーの飲料水のCMが2017年6月に放送され、一躍人気の山となった。宇多田さんが座った岩は会員制交流サイト(SNS)で「宇多田岩」と名付けられ、多くの登山客...