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不明原稿、東京で所蔵か 林芙美子直筆の3点、遺族が寄贈

2020/9/24 23:22

 尾道市収蔵とみられていた同市ゆかりの作家林芙美子(1903〜51年)の直筆原稿など4点が所在不明になっている問題で、市は24日、86年に遺族から借り受けた直筆原稿3点が、新宿歴史博物館(東京)で現在所蔵されていることを確認した。

 直筆原稿は、市文化振興課が保管する2004年以降作成とみられるリストに寄贈品として題名のみを記載。86年の本紙は、市が芙美子の夫から「放浪記第三部」あとがき(8枚)と「浮雲」第3回(35枚)、「雷鳥」前章(38枚)の直筆原稿を借りたと報じている。

 同課から照会を受けた同博物館によると、市が借りたと報じられた原稿を夫の遺族が90年に寄贈し、保管しているという。

 同課は、市が遺族に返却後、同館に渡ったとみる。村上幸弘課長は「記載されていたリストの内容が誤っていた可能性があるが調査は継続し、寄贈や貸借に関する文書もないか見直す」と説明する。

 一方、芙美子の夫が書いた原稿1点は所在不明のままで、13年以降作成の別のリストにも載る。同課は所蔵品の中に埋もれているとみて、おのみち歴史博物館や市立中央図書館などを捜索する。(田中謙太郎)


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