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女性だけで優雅な舞を 浜田の石央文化ホールが神楽メンバー募集
2020/9/28 8:41
島根県西部の伝統芸能、石見神楽を演じる女性グループをつくろうと、石央文化ホール(浜田市黒川町)がメンバーを募っている。浜田石見神楽社中連絡協議会によると、女性だけの石見神楽団体は珍しい。多くの神楽団体で男性が9割以上を占める中、女性が気軽に取り組める受け皿となる狙い。来年4月から練習を始める。
グループ名は「石央文化ホール女子神楽同好会」で、高校生以上が対象。同ホールで月3回(午後7〜9時)ある練習への参加が条件となっている。参加費は月500円。8月から募集を始め、現在20〜60代の7人の申し込みがある。同ホールは「舞い手と奏者で最低計20人は集めたい」としている。参加希望者は1月末までに同ホールへ申し込む。
指導者は同協議会に派遣を依頼する。神楽衣装や鳴り物などの道具も、同協議会の協力を得て他の神楽団体から借りる。演目は儀式舞の「塩祓(しおはらい)」と人気の「大蛇(おろち)」を練習し、2022年3月に発表の場を設ける。
同協議会によると、子供神楽への女児の参加は多いが、部活動が忙しくなったり、思春期を迎えて恥ずかしくなったりするなどの理由で、中学校や高校への進学を機に離れるケースが多いという。
同ホールの川神真由美さん(62)は、男性が多い神楽団体に女性が飛び込むのは抵抗があると指摘。「女性が参加しやすいようハードルを下げ、担い手の裾野を広げたい。女性ならではの優雅な舞を披露できれば」と話す。同ホールTel0855(22)2100。(梨本晶夫)
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