橋名板3市26枚の窃盗疑い 大竹署、男を追送検 根強い銅需要、転売目的か【動画】
2020/9/29 20:38
橋などの名前を刻んだ金属製の橋名板を盗んだとして大竹署は29日、大竹市南栄3丁目、無職金鐘哲容疑者(69)=窃盗罪で起訴=を窃盗の疑いで追送検した。確認された、金容疑者による一連の橋名板連続窃盗容疑は大竹、廿日市、岩国の3市9カ所の26枚に及ぶ。同署は、主原料の一つである銅の需要が根強く、取引価格が安定していることなどを踏まえた転売目的とみる。
同署によると、橋名板窃盗について金容疑者は、大竹市内の5カ所15枚、廿日市市の3カ所10枚、岩国市の1カ所1枚の被害について犯行を認めたという。29日は、うち大竹市西栄の大竹横断歩道橋など5カ所で橋名板12枚を盗んだ疑いについて追送検した。同署は8月20、24日ごろに自転車で盗みを繰り返したとみる。
金容疑者は、橋名板の主原料の一つである銅の製品に着目したとみられる。金属販売の関係者によると、銅は新型コロナウイルス感染拡大の中でも中国など世界で需要があり、国内相場は1キロ720円前後と安定している。同署によると、金容疑者は大竹市近辺の金属リサイクル業者に売って換金し、生活費や遊興費に充てていたという。一部は川などに捨てていた。
中国地方では昨秋からことし3月にかけて広島、山口、島根の3県で橋名板約300枚が盗まれる事件が発生。多くがリサイクル店で転売されていた。橋を管理する国や各自治体は対策の検討を進めており、大竹市土木課は「外れにくい新しいボルトで留める方法などを検討する」としている。
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