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広島のえびす講、規模縮小 コロナ対策で露店取りやめ、熊手は予約やネット販売

2020/9/29
熊手を買い求める参拝者たちでにぎわった昨年の胡子大祭(2019年11月18日)

熊手を買い求める参拝者たちでにぎわった昨年の胡子大祭(2019年11月18日)

 新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、広島三大祭りの一つで毎年11月18〜20日に広島市中心部である胡子大祭が今年は規模を縮小して開催されることが29日、分かった。例年、縁起物の熊手を売る露店が軒を連ねるが、露店販売は取りやめ、予約販売とオンライン販売に切り替える。大祭に合わせたイベントの中止も決まった。えびす講と呼ばれ、広島に冬の訪れを告げる風物詩である大祭もコロナ禍の中、変更を余儀なくされる。

 中区の胡子神社一帯である大祭は今年で418回目。商売繁盛や家内安全を願い、福をかき集めるとされる熊手「こまざらえ」を買い求める事業主や家族連れたちでにぎわう。神社前は、おはらいを受けるための長い列ができる。昨年は広島県内外から3万人以上が訪れたという。

 感染拡大の収束が見通せない中、大祭を主催する神社と県露店商業協同組合が対応を協議。原爆が投下された1945年も実施した広島の伝統行事を途絶えさせまいと、規模を縮小しての開催を決めた。熊手をはじめ、飲食など全ての露店の出店を見合わせる。

 熊手は10月1日〜11月30日、神社前で販売予約を受け付けるほか、専用サイトでの販売で対応する。予約者への引き渡しは11月1日から神社で始める予定。大祭期間中は近くの新天地公園も引き渡し会場とする。専用サイトでの購入者には同日から順次発送する。

 また神社は大祭期間中の参拝を1団体5人までに制限する。神社は「感染防止策を徹底し、皆さんをお迎えしたい」としている。

 大祭に合わせたイベント「えべっさん」は、地元の市中央部商店街振興組合連合会などでつくる実行委員会が2002年から毎年開催。大祭期間中の一日だけ中央通りを歩行者天国にし、夜神楽や和太鼓演奏などを披露していた。実行委の小川嘉彦会長(69)は「神社の方針に協力したい。今までのようなにぎわいづくりは難しい」と話す。

 熊手販売の問い合わせは県露店商業協同組合の松村さんTel080(1638)0010(正午〜午後7時)。専用サイトは10月1日に開設する。https://hiroshima-roten.com(城戸昭夫) 

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