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空の珍客保護 アカショウビン、けが? 回復後放鳥へ

2020/9/29
中国新聞社の社屋そばでうずくまるアカショウビン=29日午後3時49分、広島市中区(撮影・高橋洋史)

中国新聞社の社屋そばでうずくまるアカショウビン=29日午後3時49分、広島市中区(撮影・高橋洋史)

 中国新聞社(広島市中区土橋町)の敷地内で29日、弱って動けなくなった野鳥アカショウビンが見つかった。専門家によると、自然豊かな森林に生息する鳥で個体数が少ない上、警戒心が強く、市街地で見つかるのは珍しいという。記者が保護し、市安佐動物公園(安佐北区)に運んだ。

 体長約20センチで幼鳥とみられる。午後3時すぎ、平和記念公園に面した社屋東側の地面にいるのを別の社員が見つけた。その場にうずくまり、目をぱちくりさせるばかり。広島県などに適切な対応を相談し、記者が段ボール箱に入れて同園へ向かった。

 同園の獣医師野田亜矢子さん(46)が箱から取り出すと、両脚をだらりとさせ、力が入らない様子。窓ガラスに衝突した可能性があるという。

 アカショウビンはカワセミ科で、鮮やかな赤褐色の体が特徴。夏鳥として飛来し、全国各地の森林で繁殖するという。日本野鳥の会県支部役員の日比野政彦さん(69)=廿日市市=は「越冬のため東南アジアの方へ渡る途中だったのでは」とみる。野田さんは「広島市中心部は市街地ながら川が多く、緑も豊か。餌も結構あるので飛来したのかもしれない」と話す。

 同園はしばらく様子を見て、回復すれば放鳥するという。(奥田美奈子、小林可奈)


この記事の写真

  • 段ボールの中で羽を休めるアカショウビン(29日午後4時2分、撮影・大川万優)
  • アカショウビンの状態などについて記者(右)の取材に答える野田さん(29日午後4時45分)
  • 野田さんの膝におとなしく座るアカショウビン=29日午後4時47分、広島市安佐北区(撮影・大川万優)
  • 野田さんの手に包まれるアカショウビン(29日午後4時49分)
  • 保護した記者(手前)からアカショウビンを入れた段ボール箱を受け取る野田さん(29日午後4時52分)

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