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東京の観光客歓迎 GoToトラベル拡大 往来増加で感染不安も

2020/10/1 23:01

1日始まった「地域共通クーポン」の案内を掲げ、アピールする藤い屋(廿日市市宮島町)

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」は1日、東京発着旅行が追加され、地域共通クーポンの利用も始まった。新型コロナウイルスの感染拡大で客数が落ち込んでいた中国地方の観光地では「集客につながる」と歓迎の声が広がる。政府はこの日、海外からの入国受け入れを一部再開。人の往来が国内外を問わず増えることに不安も入り交じる。

 「『Go To』のおかげ」。世界遺産の島・宮島(廿日市市)の老舗旅館、錦水館の武内智弘社長(39)は喜ぶ。この日の客室稼働率は約80%と昨年同月の平日を5ポイント上回った。11月の予約も昨年を上回る見通し。「東京追加で、関東からのお客さまから問い合わせも増えている。何とか元の宮島の状況に戻したい」

 この日は、旅行代金の15%相当が付与される「地域共通クーポン」の利用も始まった。同島のもみじまんじゅう店「藤い屋」は店頭にクーポンのポスターを掲示。「15%分は大きく、1泊すれば数千円になる。それで気軽にお土産を買っていただけたら」と藤井邦深葉常務(70)は期待する。

 Go To トラベルは7月にスタート。当初、東京発着の旅行が除外されたため、経済効果を疑問視する声も出た。今月からは、飲食業を支援する「Go To イート」、コンサート代などを割り引く「Go To イベント」などが順次始まり、国による消費刺激策は大きく広がる。

 「潜在的に旅行に行きたいと思う人たちは多いはず」と期待するのは尾道観光協会(尾道市)の樋本健二事務局長。新型コロナ禍の中で遠出を控えていた人たちが、今後は旅に出やすくなり、各地に経済効果が及ぶとみる。「秋はサイクリングの季節。『Go To』をきっかけに瀬戸内しまなみ海道や尾道に目を向けてほしい」と話す。

 一方、政府はこの日、新型コロナの水際対策として実施してきた入国制限を一部緩和し、中長期の在留資格を持つ外国人の受け入れを制限付きで認めた。海外からを含めて人の移動が増加することに複雑な思いを持つ人もいる。湯田温泉旅館協同組合(山口市)の中野愛子理事長(80)は、「お客さんが増えるのはうれしいが、手放しには喜べない。温泉街かいわいで感染が1件でも出ると、あっという間に風評被害の打撃を受ける」と心配する。(東海右佐衛門直柄、森田晃司、門脇正樹)

 <クリック>Go To トラベル 新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ観光業界を振興する国の事業。関連予算は約1兆3500億円。日帰りツアーや国内宿泊代金の最大50%を支援する。当初は35%分の代金割引で始めた。1日、残る15%分の地域共通クーポンの利用開始と、東京発着の旅行も対象に加わった。

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