安芸高田市長、市議会から「どう喝」 ツイッターで市議の居眠り指摘後 「敵に回すなら政策に反対するぞ」
安芸高田市の石丸伸二市長が、9月の市議会本会議で市議が居眠りをしていたとツイッターで指摘したのに対し、市議会から呼び出されて「(市議会を)敵に回すなら政策に反対するぞ」などと言われたと、ツイッターに投稿した。石丸市長は「どう喝」と捉える一方、市議会側は「受け取り方の問題」と脅す意図を否定しており、双方の認識は食い違っている。
石丸市長は9月25日、一般質問で市議の1人がいびきをかいて寝ていたとツイッターで指摘した。今月1日には、前日の定例会閉会後の市議会全員協議会に呼び出されたとし、「議会の批判をするな、選挙前に騒ぐな、事情を補足してやれ、敵に回すなら政策に反対するぞ、と説得?恫喝(どうかつ)?あり」と投稿。「これが普通かどうかわかりませんが、実態なのは確かです」と書き込んだ。
市議会事務局によると全協は非公開で、15人の市議全員が出席した。一部の市議によると「穏やかな雰囲気ではなかった」という。
石丸市長は中国新聞の取材に、全協でのやりとりについて「よく言えば忠告、助言だが、文脈からすれば明らかなどう喝」と振り返った。発端となった居眠りの指摘は「市民の代表として緊張感を欠いており、改めてほしいと思って投稿した」と強調した。市議からは27日、体調不良が理由だったとして謝罪するメールが届いたという。
これに対して山本優議長は「全協でそうした趣旨の発言はあったが、脅すような言い方ではなかった」と説明した。市議からは一般質問終了後に謝られたとして「投稿内容によっては人権や個人情報に関わるため、石丸市長には配慮してほしいと要望した。今後も市民のために是々非々で取り組む」としている。
石丸市長は8月の市長選に都市銀行を退職して立候補し、前副市長との一騎打ちを制して初当選した。前市長は、昨年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、元法相の河井克行被告(57)=衆院広島3区=から現金を受け取ったと認めて辞職した。
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