呉の歓楽街でPCR検査始める 市と広島県、従業員や客を対象 飲食店クラスター受け
2020/10/2 21:43
呉市で新型コロナウイルス感染者が急増しているのを受け、同市と広島県は2日、市内の歓楽街にある店の従業員や客たちを対象にPCR検査を始めた。業界団体などを通じて対象者に連絡、検査を受けるよう呼び掛ける。4日までの3日間を予定する。
新原芳明市長と湯崎英彦知事がこの日、共同でオンライン会見を開き、呉市の飲食店でのクラスター(感染者集団)発生後の推移を受けた対応として発表した。
県などの職員が常駐する新たな検体採取の拠点を、2日午後に市内に設けた。地元の呉飲食組合や市スタンドバー組合などを通じ、加盟する店の従業員や利用者に検査を受けるよう呼び掛けている。予約制で、検体採取の場所や時間帯は対象者以外には非公表とした。
湯崎知事は「感染者がこれ以上急増すれば、外出の自粛や休業要請が再度必要となる。県民の皆さんには引き続き感染予防対策をお願いする」と呼び掛け、新原市長は「できるだけ幅広く検査を受けてもらいたい」と話した。発表当日の開始だったため、市内の飲食店関係者からは「急過ぎて準備が整わない」との声も漏れた。(杉原和磨)
【関連記事】
呉のコロナ感染、60人以上がクラスターに由来か 飲食店と老健施設
安芸高田市の石丸伸二市長が、市議会に対し「定例会の一般質問には答えられない」と発言していたことが20日分かった。19日あった市議会全員協議会で、自らの報告案件が市議会に認めらなかったため発した。市議...
核兵器の開発や使用などを全面禁止する核兵器禁止条約が22日、発効する。「核なき世界」を求める国際世論や広島、長崎の被爆者たちの訴えが結実した条約は、核兵器そのものを非人道的で違法とみなす史上初の国際...
核兵器禁止条約が22日、発効する。被爆者団体などは日本政府に署名・批准を求めているが、政府は背を向けている。米国に「核の傘」(核抑止力)を求める政府と条約との隔たり、政府が主張する核軍縮策、条約参加...
▽保有国の意識変革促せ 政府は対話の努力を 核兵器禁止条約の発効は、国際政治に倫理的な規範を示すという点では核軍縮の前進だ。議論を方向付けるきっかけになるだろう。しかし批准はまだ51カ国・地域で、核...
広島市中区の平和記念公園内の市道を自転車で走行中、裏返しになっていた側溝の金属製のふたに前輪が引っかかって転倒し、けがをしたとして市内の自営業男性(73)が市道を管理する市に約320万円の損害賠償を...