避難計画の重要性訴え 防災国民大会、広島拠点にオンライン開催
2020/10/3 23:06
災害への備えや命を守る方法を身近に考えてもらう「防災推進国民大会2020」(ぼうさいこくたい)が3日、広島市中区の広島国際会議場を拠点に、初めてオンラインで開かれた。パネル討論を柱に、全国の団体による事例発表や講演会の動画配信など122のプログラムを通じて、防災への機運を高めた。
メインのパネル討論は「災害の経験と地域防災力の強化」をテーマに、広島国際会議場の会議室であった。松井一実市長や学識経験者たち10人が出演。広島土砂災害(2014年8月)と西日本豪雨(18年7月)の二つの災害の被害と課題を基に、地域の実情に即した防災・避難計画をつくる重要性などを訴えた。
全国各地からの事例発表では、岩手県が東日本大震災からの復興を報告したほか、NPO法人が地域の防災力を高めるための計画づくりを発信するなどした。避難所でのペットのトラブル事例を学べるワークショップなども催された。
ぼうさいこくたいは、内閣府などでつくる実行委員会が16年に始めた。今年は広島国際会議場で2日間を予定したが、新型コロナウイルスの感染拡大で1日だけのオンライン開催に変更。国や自治体、企業、NPO法人、学会など118団体が参加した。プログラムの一部は専用サイトで視聴できる。(山本祐司)
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