地域ニュース

【天風録】「全国の恥さらし」はお断り (2020年7月11日掲載)

2020/10/5 20:21

 例年なら広島や長崎の文字がちらほら見え始める地方紙の様子が違う。長崎新聞には今月、こんな時事川柳が相次いだ。〈出るわ出るわ河井夫婦の撒(ま)いた金〉〈買収責任あるが関せぬ永田町〉▲都合が悪くなると隠したがる現政権の癖については、神戸新聞の読者が風刺を競う「ニュース怪説」も触れる。〈「アベノカクス」にしたらどうですか〉。こうなると、専売特許らしいアベノミクスも形無しのようだ▲投書欄でも目に付く。北海道新聞では、夫妻に対する議員報酬に我慢ならぬ主婦が「税金が一円たりとも懐には入ってほしくない」。76歳が「『政治権力の私物化』という安倍政権の特徴がよく表れていると思う」と容赦ないのは信濃毎日新聞▲地元でも、受け取り側を含め「広島の名折れ」と声がある一方、「あれは特異な事案」と議員の声も聞こえる。当の夫妻にも言い分はあろう。とはいえ「百日裁判」のさなかに発する平和宣言が、どう受け取られるか▲本紙にも「政治はどこか遠い世界」だった24歳が初めて投書を寄せた。頼まれて投票していては、古里の広島が「全国の恥さらし」になる―と思い立った。反面教師になったのは、せめてもの救い。

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