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大山周辺でナラ枯れ深刻 暖冬・猛暑影響、伐採前倒し

2020/10/5 23:00
ナラ枯れで赤褐色に変色した大山南側の森林=9月5日、鳥取県江府町(県提供)

ナラ枯れで赤褐色に変色した大山南側の森林=9月5日、鳥取県江府町(県提供)

 中国地方最高峰の国立公園・大山(鳥取県大山町、1729メートル)周辺で、ブナ科の広葉樹のミズナラやコナラが枯死するナラ枯れの被害が、過去最大の勢いとなっている。暖冬や猛暑の影響とみられ、県境を越えて岡山県北部にも波及。景観を損ね、倒木の危険もあるため、鳥取県など地元は紅葉シーズンの11月を前に伐採などの対策を急ぐ。

 ナラ枯れは、カビ類のナラ菌を媒介する体長約5ミリのカシノナガキクイムシが樹幹に侵入し、樹木が感染して発生。水を吸い上げられなくなり、葉が赤褐色に変色して枯死する。8月の盆明け以降、大山の南西側の江府町や伯耆町を中心に被害が深刻化している。

 県が山頂から半径10キロの重点対策区域で6〜8月に行った虫の捕獲調査では、37地点の平均捕獲数が8421匹と前年比27%増。9月4〜6日の航空探査では、昨年被害が多かった標高700〜900メートルから、1100メートル付近まで広がっていることを確認した。

 県森林づくり推進課は、暖冬で越冬する虫が増えた上、記録的な猛暑や少雨で樹木が弱ったと推測。最多の9058本(国有林を除く)が枯れた2017年度を超える可能性があるとみて、冬場に実施してきた主要道路付近の伐採駆除を10月に前倒しする。同課は「観光客を安心して迎えられるようにしたい」と話す。

 ナラ枯れ被害は今年、広島県でも目立っている。(小畑浩)

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