広島大で自動運転実験 来春から最高速20キロ、構内移動用
2020/10/7 23:02
広島大の東広島キャンパス(東広島市)構内で、同大や市、自動運転サービスに関連する企業などでつくるコンソーシアム(共同事業体)が、自動運転の小型バスを走らせる実証実験を計画していることが分かった。来年3月ごろに開始する予定。実用化に向け、ニーズの把握や走行データの収集などを進める。
市などによると、車両はメイ・モビリティ(米国)製の6人乗り電気自動車を使う予定。米国では公道で運行されている車両で、日本で導入例はないという。実験ではキャンパス内の私道約2・5キロを往復し、学生や教職員の移動に使ってもらう。定時便やデマンド(予約)型での運行を想定。少なくとも1年は続けるという。
車両の最高速度は時速20キロ。人の飛び出しなどを感知するセンサーを多数設置し、芸陽バス(同市)の運転手が同乗して緊急時には手動に切り替える。
コンソーシアムは7月、トヨタ自動車とソフトバンクが出資するモネ・テクノロジーズ(東京)や同大、同市など12団体が参加して設立。敷地面積が約250ヘクタールと広く、関係する研究者も多い同キャンパスを実験の舞台に選んだ。
市などは昨年10月〜今年7月に、キャンパス内などで手動運転のデマンドバスを走らせる社会実験をしており、その際のデータも自動運転に反映させる。
コンソーシアム会長の藤原章正・広島大教授(交通計画)は「実証実験を重ね、技術面の知見だけでなく信用を蓄積していくことが重要だ」と話す。市政策企画部は「車を持たない人の移動手段確保などの課題解決に向け、将来的な実用化につなげたい」としている。(長久豪佑)
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