地域ニュース

安倍氏称賛、公費に批判も 山口県庁で県出身首相展、退任記念でパネルずらり

2020/10/8 21:00
県出身の8人の首相の業績などを紹介する県庁玄関ホールでの総理大臣展

県出身の8人の首相の業績などを紹介する県庁玄関ホールでの総理大臣展

 山口県は、安倍晋三前首相の退任を記念し県出身の8人の首相を紹介する企画展を県庁で23日まで開いている。県民の郷土への誇りと愛着を高める狙い。ただ、現職の国会議員でもある安倍氏をたたえる写真やパネルをふんだんに使った企画に約200万円の公費をかける県の姿勢には批判的な意見も寄せられている。

 県庁1階の玄関ホールには伊藤博文から安倍氏まで8人の経歴や業績を記した高さ2・1メートルの三角柱パネルが立ち並ぶ。壁際には3カ所に「在職日数歴代最長までの歩み」と題した安倍氏のパネルも設置。2016年8月のリオデジャネイロ五輪閉会式でマリオに扮(ふん)して登場した姿を捉えた写真など108枚も掲載している。

 企画展は先月23日に開幕し、7日までに2556人が訪れている。県には問い合わせを含めて28件の意見が寄せられている。「現職の国会議員をたたえるのはいかがなものか」「税金は新型コロナウイルス対策に使うべきだ」などと批判的な声が19件に上る。

 首相官邸は首相の出身地について戦前は「出生地」、戦後は「選挙区」と規定。県はこれに倣い宇部市出身で旧民主党政権を担った菅直人元首相(東京18区)は数に入れていない。午前8時半から午後5時まで。土・日曜日も開催している。県政策企画課Tel083(933)2425。(渡辺裕明)

【関連記事】

逆風下、お祝いムード薄く 在職最長、首相の地元山口で看板や横断幕

首相秘書団が広島行脚 参院選公示前、後援会関係者を「しらみつぶしに」

終幕安倍政権 郷土の誉れも 最長宰相、絶大な存在感

安倍長期政権「誠実さ」民意と隔たり 河井夫妻事件・桜・加計…説明責任果たさず

政治とカネ、うやむや 河井夫妻巡る参院選買収事件、説明責任果たさず



この記事の写真

  • 安倍前首相の通算在職日数が最長であることを紹介するパネル
  • リオ五輪の閉会式でマリオに扮して登場した安倍前首相

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日のニュースの記事
一覧