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「鞆幕府」展示でたどる 足利義昭の着物や書状 福山の資料館

2020/10/9 7:43
足利義昭が愛用したすずり箱や肖像画などが並ぶ特別展

足利義昭が愛用したすずり箱や肖像画などが並ぶ特別展

 福山市鞆町に11年間滞在した室町幕府最後の将軍足利義昭(1537〜97年)に関する史料を集めた特別展「鞆幕府 将軍足利義昭」が8日、同町の市鞆の浦歴史民俗資料館で始まった。11月23日まで。

 義昭が着たと伝わる家紋入りの着物や愛用のすずり箱などの実物史料や写真パネルなど約80点を展示。義昭が本能寺の変の11日後、毛利輝元と小早川隆景にいっそうの忠義を求めた書状なども並ぶ。

 義昭は織田信長に京を追われた後、毛利を頼って1576〜87年の間、鞆に滞在。その間も全国の寺の住職を任命し、戦国大名から物心両面で支援を受けるなどし、一定の権威を保っていたことが史料からうかがえる。近年、一部の歴史学者がこの期間の政権を「鞆幕府」と呼んでいる。

 研究者2人が展示に合わせ、同館に鞆幕府をテーマにした論文を寄せ、図録で紹介している。檀上浩二学芸員(62)は「潮待ちの港で栄えた鞆が、全国への影響力を持った地であったことを実物史料から感じてもらいたい」と話す。

 午前9時〜午後5時。月曜休館。入館料150円。同館Tel084(982)1121。(川村正治)


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