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夜の宮島、官民でアピール 紅葉谷ライトアップ/山頂1泊で御来光拝む
2020/10/9 21:04
世界遺産の島・宮島(廿日市市)で、夜の観光を提案する官民の取り組みが活発になっている。紅葉谷公園が初めてライトアップされるほか、弥山の山頂に1泊して御来光を拝むイベントもある。新型コロナウイルスで観光客の減少が続く中、新たな魅力をアピールして島での滞在時間を延ばしてもらい、経済波及効果を高める狙いだ。
JR西日本などが展開する大型観光企画「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」(DC)に合わせ、廿日市市などは24日から11月23日の夜(日没から午後8時半まで)、紅葉谷公園を初めてライトアップする。「宮島の夜の風景を会員制交流サイト(SNS)などで広めてもらえたらうれしい」と市観光課の村上雅信課長はアピールする。
紅葉谷公園でライトアップを求める声は、以前から観光客の間であった。しかし宮島は特別史跡・特別名勝に指定され、照明を設置する際は文化庁に「現状変更」の申請が必要となるなど規制も多い。このため市などは関係者と協議を重ね、ライトが樹木に当たる照射時間をできるだけ抑えて開催する。
また真言宗大聖院などは今月の毎週土曜夕、弥山の山頂で写経と写仏をして1泊し、翌朝に御来光を拝むイベントを開く。10日は台風14号の接近のため中止する。各回10人限定の予約制で1人5千円。
また11月17〜29日の夜には、大聖院の境内を初めてライトアップ。日本最大級の写真投稿サイトを運営する東京カメラ部(東京)がライトの位置などを監修する。予約制で入場料は1人2千円。(東海右佐衛門直柄)
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