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名勝・常徳寺庭園訪れやすく改修 山口市、護岸復元や駐車場造成

2020/10/10 21:26
工事が終了した庭園を前に魅力を語る長岡委員長

工事が終了した庭園を前に魅力を語る長岡委員長

 国指定名勝・常徳寺庭園(山口市阿東蔵目喜)の保存整備工事が終わり、10日に開園式典があった。山口にゆかりのある室町時代の画僧雪舟の作庭と伝わり、中国地方の他の庭園と合わせて国の「ガーデンツーリズム登録制度」への登録も決定。今年の雪舟生誕600年の機運を高める。

 池泉庭園の護岸の復元や植栽のほか、トイレ改修や駐車場の造成などで訪れやすいよう整備。寺や地域の歴史を紹介する説明板も設置した。2017年9月に着工し、今年3月に完成。総事業費は6350万円で、工事面積は1560平方メートル。見学は無料。

 江戸後期の文献に雪舟が作庭したとの記述があるという。市は1996〜98年に発掘調査、優れた作庭技法として2000年に国名勝の指定を受けた。同庭園や同市の常栄寺、大内氏館跡などと広島、島根、岡山にある計9カ所を巡る「雪舟回廊」は2日、複数の庭園が連携して観光振興を図る国土交通省の同制度への登録が決まった。

 周辺住民でつくる保存運営委員会が草刈りや清掃をして管理してきた。長岡正興委員長(84)は「地元の誇りの庭園が復活してうれしい。新たな観光名所として多くの人に立ち寄ってもらいたい」と笑顔で話していた。(中川晃平)

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