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ウンカ被害、山口県内で過去最悪 偏西風長く猛暑で増殖か 防除追いつかず農家悲鳴

2020/10/12 21:11

トビイロウンカの被害に遭った田んぼを指さす小川さん(岩国市周東町祖生)

 イネを枯らす害虫のトビイロウンカが山口県内で猛威を振るい農家が頭を抱えている。被害面積は4日現在で過去最悪の2578ヘクタールに及ぶ。農林水産省が公表した今年のコメの作況指数(9月15日時点、平年作=100)は「不良」に当たる83で都道府県別では最も悪い。大陸からの偏西風が長く吹き飛来量が多くなったのに加え、猛暑で増殖したとみられる。

 「40年ほど米作りをしてきたが、トビイロウンカによるこれほどの被害は初めて。防除策を十分講じてきたのだが…」。約6ヘクタールの田んぼを耕作する岩国市周東町祖生の農業小川栄太郎さん(72)は肩を落とす。

 ▽壊滅状態の田も

 飼料用米の田んぼは特に深刻だ。約1・5ヘクタールのうち約0・3ヘクタールはほぼ壊滅状態。他の飼料用米は刈り取りを終えたが、収量は昨年の4分の3ほどに落ち込んだ。被害を受けた稲は栄養不足で倒れてしまい、コンバインでの刈り取りができず放置したまま。枯れて腐るのを待つばかりだという。食用の米も例年と比べ実が小さいという。

 県農業共済組合によると、被害面積は記録が残る2007年以降では同年の480ヘクタールが最悪だった。今年は初集計した9月6日時点で489ヘクタールあり、1カ月で5倍以上の2578ヘクタールまで激増。地域別では下関市の717ヘクタールが最大で、美祢市が485ヘクタール、長門市が295ヘクタールと続く。山口市(徳地を除く)は252ヘクタール、周南市は216ヘクタール、岩国市は162ヘクタールとなっている。
(ここまで 640文字/記事全文 1354文字)

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