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平和大通り、にぎわい施設賛否 「魅力アップ」「慰霊の場」

2020/10/12 22:57
広島県立広島第一高等女学校の追悼碑についての説明に耳を傾ける催しの参加者

広島県立広島第一高等女学校の追悼碑についての説明に耳を傾ける催しの参加者

 広島市が市中心部の平和大通りの緑地帯にカフェなどを誘致するにぎわいづくり構想に、市民から議論が湧き起こっている。都市の魅力アップの観点から整備を望む声が上がる一方、原爆犠牲者の追悼碑や被爆樹木が点在していることから慰霊の場を損なわないでほしいという意見もある。市には狙いや事業内容について丁寧な説明が求められる。

 市の構想を踏まえ今月3日、市民団体が現地で平和大通りの歴史や慰霊碑を知る催しを開いた。約50人が被爆樹木や原爆で301人が犠牲になった広島県立広島第一高等女学校(現皆実高)の追悼碑などを見学。全国の被爆者団体が贈った樹木が立つ「被爆者の森」も巡った。

 「慰霊碑があり、被爆の歴史に関わる緑も多いすてきな場所を後世に残したい」。広島市安佐北区の保育士大塚希さん(37)は、催しに参加した感想をこう述べた。主催団体世話人の金子哲夫・県原水禁代表委員(72)は「にぎわい優先で祈りの場が損なわれないか。まずは大通りと市の構想に関心を持ってほしい」と狙いを明かす。

 ▽PFIを導入

 構想では、大通りを平和への思いを共有するゾーンと位置付けつつ、中区にある緑地帯にカフェなどを誘致して人が集い憩うスポットとしたい考え。現在は市道として扱っている緑地帯の大半を公園にも指定し、民間資金やノウハウを生かす「パークPFI」制度を導入して店舗を誘致する。2020年度内に基本計画をまとめ、21年度に参入事業者を公募する構えだ。
(ここまで 612文字/記事全文 1908文字)

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