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野球の配球、AI予測 プロ26万球のデータ活用

2020/10/13 22:34

 プロ野球の全ての公式戦で投じられた約26万球のデータを基に、実際の試合での配球を予測する人工知能(AI)が、広島県の競技会で出来上がった。デジタル分野で若い技術者を育てる県事業の一環。県は23日午後6時半から、広島東洋カープの過去の試合を舞台に、名捕手として知られる元千葉ロッテマリーンズの里崎智也さんと予測の正しさを競い合う催しを開く。

 競技会は、デジタル技術で社会課題の解決を図る実証実験を支える「ひろしまサンドボックス」の関連で、県が企画した。プロ野球を題材に、AI開発やデータ分析をしてもらおうと4〜7月に開催。(1)球種予測(2)コース予測(3)カープを日本一にするアイデア―の3部門を設けた。

 このうち球種とコースの予測では、県が参加者に2017年のプロ野球の全ての公式戦のデータを提供した。情報は、1球ごとにストレート、スライダーなどの球種、コース、投球時のカウント、走者、得点など50種類。参加者はそれぞれ工夫してAIを仕上げた。

 最終的に、球種では1291人が7454件、コースでは635人が3004件のAIを寄せた。18、19年に実際にあったプロ野球の公式戦を基にどれだけ正しいかを検証し、1〜3位を決めた。1位の正答率は球種で35%、コースで15%だったという。

 23日の催しで、AIは球種とコースの各1〜3位が導いた結果を組み合わせて予測を披露。2008年の北京五輪の野球日本代表だった里崎さんと対決する。AIの開発者が加わるほか、カープの元外野手の前田智徳さんが解説する。

 催しは、広島ホームテレビが動画投稿サイト「ユーチューブ」に開設している「勝ちグセ。Carpチャンネル」で生配信する。無料。県は「AIと、癖のある人間の配球の違いを楽しんでほしい」と呼び掛けている。(宮野史康)

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