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福山城に宿泊する「城泊」検討へ 市、改修後の22年夏見据える

2020/10/15 0:28
「城泊」の検討が始まる福山城の天守

「城泊」の検討が始まる福山城の天守

 福山市は、耐震改修などのため閉鎖中の福山城が再オープンする2022年夏を見据え、外国人たちが城に宿泊体験する「城泊」による活用の検討に乗り出す。国の支援事業にも採択された。観光庁から近く専門家が派遣される。

 市は、福山城が築城400年となる22年に向け、天守や月見櫓(やぐら)などの耐震改修や天守内の福山城博物館のリニューアル工事などを計画している。天守は外壁を塗り直して北面の鉄板張りも再現し、築城時の姿を再現する。今月着手し、総事業費は約13億円。戦後の再建後、初めての大規模改修となる。

 観光庁は6月から、日本独自の文化が体験できる宿泊施設として城などを活用することに意欲のある事業者を公募。市は「城泊」を集客コンテンツの一つにしようと申し込み、9月下旬に採択された。

 国も推進する「城泊」は、大洲城(愛媛県大洲市)で始まり、平戸城(長崎県平戸市)でも受け入れ準備が進む。福山市によると、観光庁が派遣するのは、大洲城の「城泊」に関わった専門家。20年度中に3〜5回ほど派遣される。今月はオンラインで協議し、11月に現地を視察する予定。市は助言を得ながら、宿泊体験を含めた活用策を練る。

 福山城内の湯殿と月見櫓は既に会議やイベントで貸し出すなどの実績がある。市文化振興課は「食事や体験を含め、さまざまな組み合わせが考えられる。城泊の有効な活用策を見いだし、より多くの集客につなげたい」としている。(門戸隆彦)

 <クリック>福山城 1622年、福山藩の初代藩主水野勝成が築城した。天守は1945年の福山空襲で焼失。66年に再建し、内部を博物館として利用している。焼失を免れた伏見櫓や筋鉄(すじがね)御門は国の重要文化財。一帯は公園として整備され、園内には昭和初期建築の福寿会館やふくやま美術館がある。


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