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【広島−楽天】石原、十回サヨナラ弾 主将、待望の一振り (2009年6月19日掲載)

2020/10/15 14:21
【広島―楽天】十回裏、広島無死、右翼席にサヨナラ本塁打を放ち、喜びを爆発させて一塁を回る石原。奥は永田コーチ(撮影・高橋洋史)

【広島―楽天】十回裏、広島無死、右翼席にサヨナラ本塁打を放ち、喜びを爆発させて一塁を回る石原。奥は永田コーチ(撮影・高橋洋史)

 その瞬間、ブラウン監督は全速力でグラウンドに飛び出した。先発大竹はうれしくて泣いていた。ナインと超満員のスタンドが歓喜した新球場最初のサヨナラ本塁打。不振を極める石原が打った。

 打席での必死さは初球に表れていた。2―2の延長十回の先頭打者。「何とか塁に出たい」とバントしたが、ファウル。そして3球目、外角スライダーを振った。フラフラと上がった打球は右翼ポール際に落ちた。「手応えがどうとか、覚えていない…」。苦笑いしながら振り返った。

 この打席に立った時、スコアボードの打率表示は「1割9分8厘」だった。打率はセ・リーグの規定打席到達者で最下位だが、指揮官はかたくななまでに起用し続けてきた。「今の投手陣の調子のよさは彼のおかげ。打っても打たなくても、主将として信頼する」。自らがチームの中心に据えただけに、待望の復調弾を喜んだ。

 今季初のサヨナラ勝ちで、再び勝率を5割に戻した。「これまで投手陣に助けられてきた試合が多かった。まだまだ借りは返していない。必死でやる」と石原。愚直な男は打って、さらに気を引き締めた。(五反田康彦)

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