中国新聞SELECT

【ウエーブ】作家・あさのあつこさん(66)=美作市

2020/10/16 4:59
「登場人物がどんな言葉を紡ぎ、つまずき、成長するか。物語の中で追いかけていくことが創作の醍醐味(だいごみ)」と語るあさのさん(撮影・井上貴博)

「登場人物がどんな言葉を紡ぎ、つまずき、成長するか。物語の中で追いかけていくことが創作の醍醐味(だいごみ)」と語るあさのさん(撮影・井上貴博)

 ▽ストーリー紡いで30年

 「これまで何冊の本を出したのかとよく聞かれるのよね」。青春小説のベストセラー「バッテリー」を生み出し、時代小説やSFなど幅広いジャンルで活躍する。今年デビュー30年目を迎えた。「数えたことはないけれど、単行本なら100冊くらいかな」とおおらかに笑う。

 毎日、午前10時から午後5時ごろまで書いている。乗馬だ、二胡だと飛び回る夫から「あんたあかんやん。趣味を仕事にしてしまったから何もないやん」と言われるほど、とにかく書いている。

 書くことには責任を感じる。趣味として楽しみながらやっているつもりはない。「例えば人との出会いや怒りを書く時、私自身がどう向き合っているのかも問われている」。柔和で明るい表情に真っすぐな強さがにじむ。

 美作市の湯郷温泉街で生まれ育った。上京した大学時代に、物書きになりたいと志した。卒業後は小学校講師を務め、歯科医の夫と結婚して帰郷。夫の医院を手伝いながら3人の子育てに追われる日々に夢はかすんだ。
(ここまで 427文字/記事全文 1109文字)

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