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秋の窯出し、新作に合格点 再興・岩国藩窯の多田焼

2020/10/17 21:28
窯出ししたつぼを運び出す田村さん(右端)

窯出ししたつぼを運び出す田村さん(右端)

 岩国藩の藩窯だった多田焼の秋の窯出しが17日、岩国市美川町小川の窯元であった。多田焼を再興した雲渓山窯の2代目、田村雲渓さん(65)の新作に加え、田村さんから陶芸を学んだ市民や小中学生たちの飯わんや茶わんなど計約200点が次々と運び出された。約40人が焼き上がったばかりの作品を楽しんだ。

 田村さんが1230度で22時間焼いた登り窯から、大小の皿やつぼ、湯飲みなどを取り出した。市民たちが手渡ししながら机の上に並べ、興味深そうに見入った。田村さんは「狙い通りの作品で、とりあえず合格」と話していた。

 自身が手掛けた茶わんを手にした廿日市市の主婦田河内秀子さん(71)は「初めてにしては上出来。また挑戦したい」と喜んでいた。

 多田焼は江戸時代、将軍家に献上された岩国藩の藩窯。途絶えていた窯を田村さんの父親が再興した。貫入(かんにゅう)と呼ばれるひびと、青磁薬が青から緑に変化する温かみのある色が特徴だ。

 田村さんは今回窯出しした約130点から個展に出せるものがあるかを品定めするという。(中井幹夫)

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