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もののけの町応援団<番外編>妖怪博物館に資料寄贈 湯本さんに聞く(2020年1月16日掲載)
▽語り継ぐ三次市民に敬意 世代超え楽しむ場に
昨年4月に開館した三次市三次町の妖怪博物館は、妖怪研究家湯本豪一さん(69)=東京都江戸川区=が同市に寄贈した妖怪関連資料約5千点を収蔵する。30年以上かけて収集した資料を同館に託した湯本さんに、妖怪文化を伝える住民の存在や同館の将来像について聞いた。
―資料を三次市に寄贈する決め手は何でしたか。
江戸時代の妖怪伝説「稲生物怪(いのうもののけ)録」の舞台になった三次市には、妖怪文化を大切にする人々の心が今も根付いている。寄贈先をどこにするかを判断する大きな要素になった。
―連載では「もののけの町」の個性を広く伝える人たちに焦点を当てました。こうした活動をどう受け止めていますか。
三次は、妖怪伝説が生まれた江戸時代の町並みを残し、深い霧の中からもののけが出てきそうな雰囲気を今に伝えている。「人のうわさも七十五日」で消えてしまいかねない話を数百年にわたって語り継ぎ、今につないだ主役は三次市民だ。敬意を抱いている。
―既に年間目標を上回る約13万人が来館していることをどう評価しますか。
家族連れが多い。アニメで妖怪を知った子どもたちが、祖先から引き継いだ妖怪文化に気付く。世代を超えた可能性を感じる。妖怪は「怖い」「不気味」と思われているが、「かわいい」「不思議」といった多面的な捉え方を楽しむ場になればうれしい。
―今後の妖怪博物館への期待を聞かせてください。
「未来の人々からの預かり物」でもある資料を広く見てもらうことに加え、保存して後世に残す。博物館の二つの使命を意識して収集、保存を続けてきた。芸術品から庶民の暮らしに根差した日用品まで幅広い資料は、組み合わせ次第で多様なメッセージを伝えられる。国内外から資料の貸し出し要請があるのはありがたい。妖怪文化の発信地として、三次の存在感を高めるために役立ててほしい。(聞き手は石川昌義)
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<番外編>妖怪博物館に資料寄贈 湯本さんに聞く
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