地域ニュース
旅するチョウ、安佐北区可部に飛来 アサギマダラ、関東から九州へ
2020/10/19 21:01
広島市安佐北区可部町綾ケ谷に、「旅するチョウ」として知られるアサギマダラが飛来している。秋の七草の一つで、休耕田に薄いピンクの花を咲かせるフジバカマの上を舞っている。
アサギマダラは、黒や茶色の縁取りに淡い水色の羽を持つのが特徴で、羽を広げると長さ約10センチ。10匹以上が日中に蜜を吸ったり、飛び交ったりし、日が暮れると裏山に飛び去る。
地元の造園業原田恭三さん(76)が昨年1月、アサギマダラの生息できる環境をつくろうとフジバカマの苗を休耕田に植えた。すると同10月に約60匹が舞ったという。飛来は2年連続。
原田さんは「25日ごろまで見ることができると思う。このサイズで長距離を飛ぶのは不思議だなあ」と見守っていた。
市森林公園こんちゅう館(東区)によると、アサギマダラは夏場に関東の山間部で過ごし、越冬のため九州南部に南下する。その途中で中国地方を通るとみられる。(重田広志)
【関連記事】
福山市山野町の藍染め職人藤井健太さん(29)が、藍染めの染料となる「すくも」作りに取り組んでいる。専業として独立し2年目。昨年の3倍の製造を見込む。今年は地元のデニム製造会社と協力し、天然の藍染めの...
三次市教委が2018年度から3年計画で取り組む国史跡の寺町廃寺跡(向江田町)の発掘調査が大詰めを迎えている。金堂の北側階段の可能性がある遺構や、木製灯籠を設置していたとみられる柱穴の存在を最近の調査...
広島県特産の「大野あさり」の漁業者たちでつくる前潟干潟研究会(廿日市市)が、農林水産業の先駆的な取り組みを表彰する農林水産祭(農林水産省など主催)の水産部門で、最高位の天皇杯を受賞した。独自に編み出...
戦時中に広島県安芸太田町の安野発電所の建設工事に強制連行された中国人労働者を追悼し、平和と日中友好を祈念する集いが18日、発電所近くの石碑前であった。石碑の建立10年を迎え、参列者は歴史の継承や友好...
広島市佐伯区の2人が、1920(大正9)年10月の第1回国勢調査にまつわる当時の風呂敷を保管している。祖父や曽祖母のゆかりの品とみられる。ことしは調査開始から100年の節目で、5年に1回の調査が20...