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藍の天然染料「すくも」に挑む 福山の藤井さん

2020/10/19
タデアイの葉を、熊手でかき混ぜる藤井さん

タデアイの葉を、熊手でかき混ぜる藤井さん

 福山市山野町の藍染め職人藤井健太さん(29)が、藍染めの染料となる「すくも」作りに取り組んでいる。専業として独立し2年目。昨年の3倍の製造を見込む。今年は地元のデニム製造会社と協力し、天然の藍染めのデニム作りにも挑んでいる。

 「すくも」はタデアイの葉を発酵させて作る天然の染料。今年は9月までに収穫し、乾燥させた葉は660キロになった。細かく刻み、水を加えて自然発酵させる。

 発酵作業は今月初旬に始めた。作業場は独特のにおいが鼻を突き、湯気が立ち上る。藤井さんが熊手やスコップのような「羽根」で、土のようになった葉を混ぜ合わせ、空気に触れさせて発酵を促す。週1回の「切り返し」と呼ばれる作業で1月末ごろまで続く。

 完成した「すくも」は、灰を湯に溶いた上澄み液などを混ぜて染液になる。藤井さんは「昔ながらのやり方で作業が大変な分、来春、藍色に会えるのが待ち遠しい」と話していた。(井上貴博)


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