県民の森・吾妻山ロッジ連続閉鎖の衝撃【コロナ禍の観光施設 広島県北から】<上>
2020/10/20 22:39
▽観光エリアに「空白」危機 地域経済へ強い打撃
新型コロナウイルスの影響が広島県北の観光を直撃している。指定管理者だった第三セクターの経営破綻で8月から閉鎖している広島県立県民の森(庄原市西城町)に続き、休暇村吾妻山ロッジ(同市比和町)が11月中旬に実質閉館する。一方、観光施設を運営する企業、団体への財政支援の動きも加速する。施設の老朽化や赤字体質といった問題点が、コロナ禍であらわになっている。
広島・島根・鳥取の3県にまたがる比婆道後帝釈国定公園の一角をなす庄原市の比婆山連峰。千メートル級のなだらかな山の紅葉が色づき始めた16日、衝撃的な知らせが舞い込んだ。ロッジを運営する休暇村協会(東京)が来年3月末での営業終了を発表。冬季休館に入る11月15日、40年の歴史に幕を下ろす。
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