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【バスケットボール】選手さろん 広島ドラゴンフライズ・田渡凌(27)

2020/10/22 8:41
田渡凌

田渡凌

 ▽社会貢献活動、広島でも意欲

 ―広島に加入して4カ月がたちました。どんな日々を過ごしていますか。

 ここでは友人がほとんどいない。練習後にスーパーで食材を買い、自炊することが多い。たまに好きなサウナや、チームメートとご飯に行くくらい。バスケ中心の生活は求めていた環境。チーム練習後も、僕が知る限り日本一練習をする(岡本)飛竜と一緒にトレーニングすることがある。

 ―料理は得意なのですか。

 味ではなく、体に気を使うメニューをつくっている。脂質を取らないことを意識し、魚をメインにタンパク質を取る感じ。

 ―横浜時代はコート外の活動にも積極的でしたね。

 「田渡プロジェクト」という社会貢献活動をしていた。さまざまな理由で試合を見ることが難しい人に、バスケの楽しさを伝えたくて始めた。知的障害者の方と体育館で交流するなど、チームイベントになったものも合わせれば4、5回開催した。試合にも招待した。新型コロナウイルスの影響で今は難しいが、広島でもやりたい。

 ―なぜ若くして社会貢献活動をしているのですか。

 母が特別支援学校の先生だった。小学生の頃、母の学校に行くことがあり、障害者の方と接する機会が多かった。

 大学時代の米国留学も大きかった。身体障害者の通う学校で、一緒にバスケをしたことがすごく心に残っている。米国では低所得者の子どもが通う学校があり、そこで一緒に運動したこともある。日本に戻ってもやりたいと思った。

 ―参加者の反応はどうでしたか。

 確かに感情を表現しにくい子もいる。そういう時は、保護者の方が(子どもが)喜んでいると教えてくれることが多い。やってみて良かったと思う。

 自分が良い選手になればなるほど、発言力は高まる。活動を始めたのはテレビ(人気番組テラスハウス)に出る前。出演して知名度が上がると活動も広まった。プロとしての価値が高まれば伝えたいこと、変えたいことに多くの人を巻き込んでいけると思う。

 ―テレビ番組のイメージでは、スマートなタイプだと思っていました。

 どちらかと言うと、逆なんです。クールなイメージかもしれないけど、ふざける方が好き。

 ―広島でコート外でやりたいことはありますか。

 僕はいろんなことに興味があるタイプ。広島は世界の中でも特別な町。文化を知りたい。8月6日、平和大通りが交通規制されるのを見て、これだけ大きなことなんだなと感じた。当日は、夏休みでも学校に行って平和学習を受けると聞いた。それも知らなかった。

 広島はカープ人気がすごいが、バスケも負けないくらい魅力があると思う。カープの菊池涼介さんと知人の紹介で交流があり、多くの話を聞かせてもらっている。広島で人気も実力もある菊池さんのようなアスリートになりたい。(聞き手は矢野匡洋)

 たわたり・りょう 1993年6月29日生まれ。180センチ、80キロ。東京都出身。ポイントガード。東京・京北高(現東洋大京北高)卒業後、渡米。ドミニカン大カリフォルニア校などを経て、2017年にB1横浜入り。19年には人気テレビ番組「テラスハウス」に出演。今季広島に加入した。

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