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センチュリー「議長車」、山口県に批判殺到 広島県には「地元のマツダ車使うべき」の声も

2020/10/22
山口県が約2千万円で購入した黒塗りのセンチュリー(手前)。一つ奥は元議長公用車のセンチュリー

山口県が約2千万円で購入した黒塗りのセンチュリー(手前)。一つ奥は元議長公用車のセンチュリー

 トヨタの最高級車「センチュリー」を公用車として約2千万円で購入した山口県に抗議や批判の電話などが相次いでいる。22日までに160件余り。皇族送迎用の名目で調達しながら実態は柳居俊学県議会議長の公用車であることにも厳しい声。新型コロナウイルスの対策で県財政が逼迫(ひっぱく)する中での批判の高まりに、県は今後の公用車の購入の在り方を見直す方針だ。

 【一覧表】中国地方5県と2政令市の首長と議長の公用車

 県によると、県内外から電話や電子メールで寄せられた意見172件のうち、大半の164件が「コロナ下で無駄遣いするな」「センチュリーである必要はない」などの批判。「なぜ貴賓車を議長が使うのか」との指摘もあった。

 県は8月に2090万円で調達。皇族の来県予定は当面なく、日ごろは柳居議長が公用車として使っている。中国地方5県の知事と議長の公用車では最高額で、車内にはスピーカー20個とマッサージ機能、11・6インチのモニターを備える。

 県は4月、新型コロナ対策に集中投資するため、2017年度から続ける行財政改革を凍結している。オンブズマンの「山口平成維新の会」は20日、「財政難の時期の行為としては取り返すことができない失政」とし、村岡嗣政知事宛てに改善の嘆願書を提出した。

 公用車の購入を担当する県物品管理課の中山広信課長は「批判は重く受け止める。次回以降、車種の選定を含め県民の納得のいくかたちになるよう見直しを検討したい」と話している。

 県議会議長の公用車として9月にセンチュリーを1830万円で買い替えた広島県には22日午後5時時点で、電話やメールで42件の意見が届いた。「価格が高い」「地元のマツダの車を使うべきじゃないか」など批判的な意見がほとんどだったという。県議会事務局総務課の藤田善久課長は「大事に乗って1年でも長く使う」としている。(門脇正樹、宮野史康) 

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